腫れやへこみ、また内出血を起こしている

筋肉を伸ばそうとすると痛い

力を入れると痛い

歩行困難（足の場合）

スポーツ動作中に発症する筋損傷で、典型的には筋腱移行部の損傷（腱膜損傷）を指します。重症例では筋腱付着部損傷が含まれます。再発率が高く、特にランニング動作や切り返し動作が多いスポーツで発症しやすいです。

典型的な肉離れとして、「スプリント型」、「ストレッチ型」に分かれます。

「スプリント型」は、疾走中の振り出し動作による腿裏（以下、ハムストリングス）の遠心性収縮による肉離れです。

「ストレッチ型」は、ステップや切り返しの時に、床反力による回旋力から生じる肉離れです。

肉離れの好発部位は、ハムストリングスが多く、スポーツによって大腿四頭筋やふくらはぎ、上腕三頭筋の肉離れがあります。

肉離れの重症度はおおまかに以下の3段階に分かれます。※ハムストリングスの場合

軽傷 (1型)：腱膜に損傷のない状態。治療期間は約1～2週間。

中等度 (2型)：筋腱移行部、特に腱膜に損傷が見られる状態。治療期間は約3～5週間。

重症 (3型)：坐骨結節付着部での損傷。

アキレス腱断裂同様、手術が求められる可能性もあり、治療期間は約４～６か月が目安です。

診断にはMRIが有効で、徒手検査では他動的なストレッチを行い、損傷部の痛みによる伸展制限の程度で重症度を判断します。

新座市和整骨院の治療方法は以下の通りです：ハムストリングス肉離れの治療

・安静期

患部のストレッチやとレーニングは避け、RICE処置（アイシングなど）を行います。

受傷機転となる骨盤前傾位を防ぐため、股関節伸筋群、大腿筋膜張筋、股関節外旋筋群、腰背部の柔軟性の改善や体幹の安定化をはかるために呼吸の指導も実施します。

・回復期

自覚症状を確認しながら直接的なストレッチを行います。

また、ハムストリングスの等尺性収縮のトレーニング、股関節伸展の遠心性トレーニングを強度と伸長度を考慮しながら行い、再発防止のために体幹トレーニングを実施します。

・リハビリ期

スポーツ活動を行う選手の場合、スプリント型かストレッチ型あるいは競技や受傷機転を聞いたうえで再発防止のためのトレーニングを行います。

「スプリント型の一例」

・ヒップリフト

・スクワット

・片足もも上げブリッジ

・片脚デットリフト

「ストレッチ型の一例」　

基礎的な股関節周囲のトレーニングに加えて、股関節屈曲・回旋に対するトレーニングを行います。

・フロントランジ＋体幹回旋

・ランジウォーク（横）