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若い子の腰が痛いは無視していい?
スポーツをしていると、腰痛を経験したことのある人は多くいるのではないでしょうか?
特に回旋動作の多いスポーツは腰の負担は大きく、成長期の身体は発育に対して筋肉の柔軟性が追い付かず、腰を痛める経験することは多くあります。
腰痛を抱えてスポーツをし続けることはベストな選択なのでしょうか?
その選択をまだ発育途中の子供が正しく判断できるのでしょうか?
コーチ、監督、親など、しっかり判断できる人が、子供の声に耳を傾け、その子にとって正しい判断ができるような道筋を立ててあげるべきだと個人的には思います。
今回は、そんな発育期に多い代表的な腰痛でもある腰椎分離症と腰椎すべり症について説明させていただきます。
腰椎分離症とは?
椎弓(ついきゅう)と呼ばれる腰椎の後方部分が分離した状態のことを指します。
発生機序
競技者・愛好家にみられる腰椎分離症は、多くの場合、疲労骨折、特に発育期のものであります。
発生の年齢は男女ともに14歳がピークで、特に男性に好発します。
競技レベルが高く、発育期に過度なスポーツ活動による椎間関節突起間部の疲労骨折によることが多いと言えます。
また、競技者・愛好家の腰椎分離症のなかにも先天的要素もあり、椎弓の形成不全の要素が関与する場合があり、その場合はすべり症の発生に注意する必要があります。
また、両側(左右)分離症の場合は、将来的に腰椎すべり症に移行しやすいので安静やケア、リハビリが重要になります
症状
・背中を反らす動作
・体をひねる動作
・前屈動作では痛みはさほど無いことが多いです
※ただし、疼痛部位の特定は確定されたものはありません。
・腰椎分離症は神経痛症状が出ないケースのほうが多いですが、骨折部の血腫や関節突起間部の炎症が原因で、神経症状が出る可能性もあります。
・原因
股関節や胸椎の柔軟性が低く、代償動作として腰椎を過度に反らしたり、回旋させることで腰椎分離症になることがあります。
そのため、新座市和整骨院の治療内容として、股関節や胸椎の柔軟性の確認をし、必要であればストレッチや筋肉をほぐし、関節・筋肉のバランスを整えます。
・検査方法
X線(レントゲン)撮影で確認することが多いですが、早期の疲労骨折では、X線(レントゲン)撮影では確認できない場合があります。
早期、確定診断にはCT撮影を推奨します。
当院で腰椎分離症と疑う場合、問診と検査を行います。
総合的に判断し、疑いがある場合は、一度、病院に行って確認していただきます。
当院で、画像撮影の確認はできませんが、ケアやリハビリは当院でも行っています。
前述したとおり、腰椎分離症と腰椎すべり症は深い関係があります。
腰椎すべり症とは何なのか説明したうえで、腰椎分離症の関係性をお伝えします。
腰椎すべり症とは?
簡単に説明すると、背骨の椎骨が正常な位置から前方あるいは後方にずれることを「すべり症」と言います。
多くは前方に滑ることが多いです。
腰椎には馬尾神経を入れた硬膜管が通っている孔があり、これを脊柱管といいます。
「すべり症」では腰椎がずれることによって脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて症状が出ます。
これが原因で下肢が痺れたり、歩行困難になる場合があります。
腰椎すべり症の種類
腰椎すべり症には、「形成不全性すべり症」「分離すべり症」「変性すべり症」の3つのタイプがあります。
- 形成不全すべり症…生まれつき骨の形成の状態が悪いために起こるすべり症です。腰椎の分離も伴っていることが多く、高度なすべりに進行する可能性があります。
- 変性すべり症…加齢に伴って椎間板(腰椎の間にあるクッションとなる組織)や椎間関節が変性し、腰椎が正常な位置からずれてしまいます。特に第4腰椎と第5腰椎の間に生じることが多いといわれています。
- 分離すべり症…腰椎分離のための力学的脆弱ぜいじゃく性と長期間かけて腰椎の変性が進むことによって起こります。第5腰椎の分離症が多く、その場合、第5腰椎とその下の仙椎の間ですべりが生じます。
検査
分離症の初期症状では、X線(レントゲン)では、診断しにくいと説明しましたが、
腰椎すべり症についてはX線(レントゲン)検査で診断します。
また、MRIによって神経の圧迫の程度がわかります。
まとめ
腰椎分離症も腰椎すべり症どちらも初期段階は安静にすることが大切です。
その中で無理に体を動かせば、後遺症を残す可能性があります。
部活動は学生時代にしかできない貴重な時間だと思います。
同じ仲間と切磋琢磨する時間は人生の中でも尊いものですが、そこで自分の身体の状況や将来的な設計を立てずに、今だけに目を向けて、身体を酷使するのは危険な行為だと思います。
しっかり身体をケアして、スポーツを楽しくできればと思います。
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